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ハイノキ
ハイノキの花はツツジ類やシャクナゲ類の花のような華麗さはありませんが、春の林に可憐な彩りを添えています。
花は5つの花弁からなり、浅い皿の形をしており(右の写真)、ハナアブなどの短吻の昆虫が送受粉しやすい虫媒花です。多数の小さな花が樹冠の表面に広がっています(左の写真)が、これは昆虫類を引きつけるのに役立っていると考えられます。
ハイノキはハイノキ属の常緑中下層木で四国では標高約1,000m以下の低標高地でよく見られます。四国の林でよくみかける同じハイノキ属の樹木にはシロバイ、クロバイ、ミミズバイなどの常緑樹やタンナサワフタギなどの落葉樹があります。いずれも、シイやカシのような高木にはならず、森林の中で亜高木層から低木層に出現する樹木ですが、森林の重要な構成員であることには変わりはありません。ハイノキ(灰の木)の名は灰が媒染剤として使われたことに由来します。